電気主任技術者の仕事は、建物の受電設備や電気設備の保守・管理がメインの仕事となります。
勤務する会社によって、ホテル、ビル、工場と携わる施設・設備は異なりますが基本的には同じです。
ではその仕事内容についてどういったものがあるか一例をご説明します。
〇電気設備の保安や点検
高い電圧を扱う設備や、老朽化が進んだ古い施設ほど日々の点検は必要になってきます。
もし、保守点検を忘れてしまったりすると故障しやすくなることもあります。
また大きな故障が起きてしまうと照明だけでなく空調も使えなくなってしまうので建物自体が使用不可能になってしまう可能性もあります。
そのため、何も異常がなくても日々の点検が非常に重要となります。
〇電気設備の修理
電気設備を日々の点検をしているのにも関わらず急に故障してしまう可能性もあります。
大きな故障の場合施設の利用ができなくなってしまいますが、小さな故障の場合は電気主任技術者が修理をすることもできます。
24時間営業している施設などでは、電気主任技術者が24時間体制で管理室につとめている場合もあります。
〇電気工事の監督
電気工事は500キロワット未満は電気工事士が作業をしますが、500キロワット以上電気工事をする場合は電気主任技術者の監督が必要となります。
電気主任技術者も工事をすることもありますが、電気工事士が工事をして電気主任技術者が責任を持ってその監督にあたることが多いようです。
〇電気主任技術者の仕事内容は幅広い
電気主任技術者は電気に係わることは大抵のことをやります。
小さなビル全体の維持管理をしている電気主任技術者の場合、蛍光灯の取り替えを行ってくれることもあります。
このように電気主任技術者は日々の点検だけでなく、何かトラブルが起きたときにすぐ対処しなければいけません。
そのため、電気主任技術者は電気の知識だけでなく技術力も必要となっています。
電気整備の故障がいつ起きるのか分からないので、常駐が必要だったり何かあったときにすぐ駆けつけられる場所にいなければなりません。
今後業務ビルの増加が予想されているので、電気主任技術者の需要は益々高まっています。